肥満の原因の一つに遺伝がある

遺伝? 環境? その両方?「フード・ファイト」という本は,「肥満の根本の原因は環境ではなく遺伝にあるという議論が長年なされてきた」と述べています。
ここで言う遺伝とは何のことでしょうか。
一部の人は,人間の体は将来の必要に備えて自然に余剰エネルギーを蓄える,と唱えています。
同書は次のように述べています。
肥満の遺伝性は幾十年も研究されてきた。
……人間の遺伝子と肥満について,これまで多くの調査が行なわれてきた。
太りやすい体質にする遺伝子や,糖尿病などの病気を引き起こす遺伝子を特定するため,高度な技術が用いられている。
科学的な言い方をすれば,一般の人々の体重変動の25%から40%は遺伝子によって説明がつく」。
同書はこう続けています。
肥満は個人の弱さによるとされがちなことからすると,この数字は生物学的な見方の重要性を示している。
とはいえ,体重変動の60%以上は依然として環境に起因する」。
ですからやはり,肥満のおもな原因は個人の生活様式にあることになります。
1日に摂取するエネルギー量は,消費する量より多いでしょうか。
良くない食物をいつも取る習慣がありますか。
毎日,時間を取って適度な運動をしているでしょうか。
メイヨー・クリニックは肥満の原因を分かりやすい言葉でこう説明しています。
「遺伝子は太りすぎや肥満のきっかけを作るかもしれないが,結局のところ,体重は食生活と運動によって決まる。
」。
また,こう述べています。
「太ることが遺伝的に定まっているわけではない。
……どんな遺伝子を持っているにせよ,結局のところ,体重を決めるのは栄養摂取と運動に関してどんな選択をするかである」。
ダイエット産業は莫大な利益を上げています。
以前の体形を取り戻そうと必死の思いの人々がいるためです。
しかし,そうしたダイエット法について専門家は何と述べているでしょうか。
「フード・ファイト」は,「肥満は治療が非常に難しく,ほとんどの人は減量してもその体重を維持できない」と述べています。
「どんなに楽観的に見ても,減量した体重を維持できる人は25%[4人に1人]だ。
それも多くの場合,何度も試みての話である」。


posted by Yy at 14:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス
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